重くて不安定なある夜の事~明日が怖い、学校に行けない~
学校をちらほら休み
『また学校に行けなくなるんじゃない?これからどうなるの』
という恐怖感から来る大粒の涙を受け止めてくれるのは、オヤジの背中や母の肩ではなく自分の身体と天井と洗面台だった。大声を上げて泣いた。体温はなかった。
鏡に映った私は、いつもよりひどい顔をしているのだろうと思ったが意外に素直で綺麗な顔をしていた。
いつもより美人だった。
弱みを見せていた方が、素直な方が美人なんだろうか。
でも学校へ普通に行って、ちょっと強気な私も素直には変わりないのだ。
反抗を試みて眉毛を切ったり剃ったりしてみたが、親の反応は期待した通り
『なにもしないままが良いな』
というものだった。
それでもまともに反抗の仕方もわからないまま、眉毛の手入れを続ける。
額にニキビが増えた。醜い。誰も側にいてくれない。
携帯のメールは怖くて見られない。
ひどい目にあった事はないけれど、ひどい目には遭わせたくない。
いつも心配してくれる友達が、励ましてくれる友達が怖くてたまらない。
裏切られた事はないけれど、裏切りたくない。
期待してくれる友達を裏切りたくない。
だから、学校に行かなくちゃいけないんだけど。
完璧に学校依存症だ。学校を嫌いになったら“行かない、辞める”という手段を理解してる家族に対して、私は学校を家よりも満たされたモノにしなければいけない。
部活をし、彼氏を作り、友達を増やし、勉強に励み、多少校則に反してみる。
方法としてはどれ一つ間違ってはいないはずだけれども、明日が怖い。
楽しみにしていたものが失われるときは、とても悲しい。
そういう明日が来るのが怖くて、怖くて、怖くてたまらない。
みんな寝付いてしまって、誰も一緒に夜を過ごしてくれないことが怖い。
なんとか朝が来ても、根性出さないと学校に行けないのが怖い。
学校に行けなかったら、罪悪感で押しつぶされそうになるから、ひたすら寝る。
それで、真夜中に一緒に誰か過ごしてくれとすがる。
『どうすればいいんだよ』
誰にだってそれぞれの明日がある。
親には仕事があるし、疲れがあるし、借りは作りたくない。
無理な要求に返ってくる言葉はわかりきっているが、それを聞かれるとどうしようもない。
私にはどうする手段もないのだ。
例えば他の手段があれば、楽なのに。
でも、“他の手段”というのは学校へ行ったときに得られる満足感にはきっと及ばない。
だから私は学校に依存する。行きたくてたまらない。学校で生きていたい。
それなのに、何故いけないのか?
明日が怖いのか?
そうやって今日も夜は更けていくんだろうけれども。
(おそらく数日後には何事もなかったかのように復活していると思います。
そして何事もなかったかのようにこの記事が消えているかもしれません。
どっちにしろ、残暑の夜の迷いなんだろうけど)
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